7月からの電気料金 |
また、自然エネルギーの買い取られた電気は毎年毎年増加します。その額はとどまることはありません。
7月からの電気料金を簡単に図式化しました。
この買取制度は「脱原発」に関係なく加算されます。当然「脱原発」をすれば、そのぶんの石油・LNG・水力分の差額は値上げされます。
ダブルで上がるということですね。
【自然エネルギ会社は一切規制なし】
今回の法案はこの自然エネルギー会社に対する規制は一切ありません。
どんどん増えるメガソーラ |
太陽光エネルギーは非常に不安定です。
例えば夜は発電出来ません。また曇や雨、雪が降った場合などは電圧が著しく低下したり発電したりします。その為の蓄電システムや安定化するスマートグリッド変電所などを作らなければなりませんが、それらは全て電力会社の負担で設置しなければなりません。
また、いくら売電したかの数値を報告しなければなりませんが、それらの事務処理も全て電力会社の負担となります。
電力会社の負担は「通常の電気料金」として上乗せされます。
【電力料金はいくら上がるか分からない!】
現在は今年3月~来年3月までの支出しか分かりません。来年3月以降、太陽光発電会社がどのぐらい増加するか分からないのです。
それは買取価格が決まっていなかったというのが大きな要因ですが「42円/KWH」という世界一高額で買い取る制度のおかげで来年度以降、急増することは間違いありません。
しかも「42円」という価格は20年間下がることはありません。
一度、計算しようと試みましたが「総量規制」などが一切決まっていない今回の法案では需給の予測がつかず、計算は諦めました。
今年は100円程度の増加だと思いますが来年度はいくらになるのでしょう?
100円+100円以上になるのはまちがいありません。
今回の買取制度の参入業者の受付が本日から開始されます。
前回お伝えした「メガソーラー」の開発計画はあくまで本年度の分しかありません。来年度は本年度の事業者分プラス来年度新規参入した企業等の買取価格が加算されます。
【自然エネルギが増えても原発はなくならない】
太陽光発電は太陽が出ていないと発電は行われません。
雲でお日様が隠れたら即、発電は止まります。長い梅雨の間は、雪深い東北で発電で切るのでしょうか?
原発が発電するまでに1月かかります。その間の電力はどうするのですか。夜間の電力は?
自然エネルギーは気まぐれなのです。
「そんなの昼間に充電して夜はその充電器から電気を取ればいいじゃないか。」と誰もが思いますよね。ですが現在の技術ではコストが掛かり過ぎるのです。3~4百万円位かかります。太陽光パネルの2倍以上の投資が必要となります。設置する場所も必要です。
「電気自動車を買えば充電出来るだろ~。」
日産リーブは充電できますが昼間充電するときはこのクルマ、太陽光パネルにつながっていますよね。
夜はこのクルマから充電した電気を供給しています。 という事は家のコンセントとつながっていますよね。
この車、いつ走るのでしょう?
それで500万円はちと高すぎやしませんか?
【大手コンビニが名乗りを上げた】
太陽光発電に大手コンビニ
も手を上げました。
これは、太陽光パネル、蓄電池、EV用急速充電器のシステムです。
このシステムだと、確かに効率的に利用することができます。電気自動車普及の為には良い事かもしれません。
が、このシステム一体いくら掛かるのでしょう。通常の急速充電器は200万円弱で設置可能です。わざわざ1000万円近い出費をして採算がとれるとは思いません。しかも太陽光の売電では必ず電気料金が上昇します。
コンビニに「急速充電器」を設置するのは良い案です。
電気自動車社会を崩壊させようとしている民主党政権にとって「脅威」となるのは明らかですが、このシステムは普及しません。
この世界一高い買取法案は間違いなく、世界一高い「電気料金」を払わされます。ヨーロッパではもう既にこの制度の失敗を認めているのです。
もう我々国民は「自然エネルギー」という錬金術の犠牲者になろうとしています。
我々が多大の負担を強いられている一方でそのお金で「ボロ儲け」している「企業」があることをもっともっと理解しなくてはなりません。
0 件のコメント:
コメントを投稿